Division of Clinical Epidemiology, The Jikei University School of Medicine
プライマリケアのための臨床研究者育成プログラム
Jikei Clinical Research Program for Primary-care (JCR)
プログラム概要
「プライマリケアのための臨床研究者育成プログラム」は、プライマリケア、総合診療、家庭医療の一線で医療に従事する、あるいは将来従事する予定の医師を対象に、臨床研究を計画・実施できるclinician-researcher として育成するための遠隔教育プログラムです。2008年に開始し、2024年時点での受講者総数は212名に上ります。
従来の大学で行われる研究は基礎研究が主であり、疫学、臨床研究はなおざりにされてきました。基礎研究はとても重要ですが、わが国ではそれが偏重される傾向があり、欧米と異なりアンバランスの状況が続いています。
プライマリケアの重要性が叫ばれている昨今、その現場で生じている問題を解決するためには、大学や大病院の視点ではなく、プライマリケア現場の視点がなければ現状を変えることはできないと考えています。
そこで、このプログラムでは、臨床研究を遂行するための能力として、EBM、疫学、生物統計学、家庭医療学、質的研究のコースを設け、プライマリケア医がそれらを履修するとともに、自ら研究プロトコールを構築し、研究を実施することによって、その実践を学ぶことが出来ます。
本プログラムは、学校教育法施行規則(省令)において規定された「履修証明プログラム」となっています。プログラムの修了者には、学校教育法の規定に基づくプログラムであること及びその名称等を示した履修証明書(Certificate in Primary Care Research)を交付いたします。本証明は履歴書等に記載できます。
プログラム内容
1) EBM から始まる臨床研究コース
2) 疫学・臨床研究コース
3) 生物統計学コース
4) 家庭医療学コース
5) 質的研究コース
6) 臨床研究実践コース (各自の研究テーマについての指導)
各コースは主に e-learning による遠隔教育によって行われます。
1)~4)については講義とともに課題が配信されます。(総講義時間は変更する可能性があります。)
修学期間は 2 年間です。
この他、1 年目には3回のワークショップ、2年目には2回の研究発表会 (ワークショップを含む場合があります)を行い、受講生が face to faceで議論が可能な場を設けます。受講生同士が交流することによって、その後のリサーチネットワークの礎を作ります。